動けない体が痛い。 時計のない部屋は秒針の音さえも響かず、鼓動だけがやけに五月蝿い。 「誰、ですか」 あたしは暗闇の中、部長を見つめる。 眼鏡を挟んだ瞳は、やっぱり、見透かす様に黒い。 「あたしは誰に似てますか」 知っていても知らなくても関係ない。 知りたいのは、あなたにとっての存在。 部長は、僅かに目を細める。 だけど戸惑いは見つからなくて、射抜く様にあたしを見つめた。