「はい…」 しゅんとしたあたしに、部長は苦笑しながら 「何か食べに行くか」 と声をかける。あたしは頷いて、すぐに支度した。 彼の住むマンションのすぐ近くにある小さな小料理屋。堂々と一緒にいていいんだろうかと思うけれど部長は全く気にしてないみたい。 あたし一人がヤキモキしながら、目の前に座る彼を眺めた。 どこにいてもぶれのない綺麗な男の人。 釣り合わない、そう感じながら、 隣で歩く事が惨めだなんて思わない。むしろ、誇らしい。 実際、 『愛人』なんて呼べない不確かな関係でも。