…貴由だけ西川に残るんだ…。

私が桜ヶ丘を受験しなければ、都も雅も残ってたのに…

「ごめんね、貴由」

『何謝ってるの?いいのいいの、何したって私は西川だもん!じゃあね』


私がみんなを巻き込んだのかもしれない。





貴由がいない高校生活


…本当に大丈夫なのだろうか








私の頬は、ほんの少し、濡れていた。