…明日、結果を聞きに行こうと思ってたんだけどな…。

まさか、今日きけるなんて。

 母さんと涙花が出て行った後、しばらくして入ってきたのは涙花ではなく、両親と医者だった。

俺は母さんにベッドを起こされ、話を聞く体制になった。



「私が持ってるのは、お子さん…和泉君が三ヶ月前に植えたエイズの検査の結果です」

…どういわれても


エイズと決まっている。


「和泉君、君はー…」



…もうあきらめてるんだ。

結果はどうでもいい。エイズじゃなかったら今日のはなんなんだ?

説明がつかない、意識不明の状態。

エイズじゃなくても、エイズであっても、俺は病気だ。


聞きたいのはー…

「エイズ、またはHIVに感染しています」








¨あと、何年生きられるか¨だ





「っう…あぁ…和泉…」


母さんが泣き崩れるのなんか、気にも留めなかった。

泣いてもなんにしても、感染してしまったものはしょうがない。

両親にとっても、俺にとっても、唯一の救いは¨自分のせい¨で感染したってことじゃないこと

それだけで、後は絶望する結果しかない。