放課後、校舎裏。





男友達に呼び出しをされた。





「すぎゅ、…す、きで、す」





案の定、告白だ。





耳まで赤くして、しかも噛んじゃってるし(笑)





彼に好意を持たれていたのは、知っていた。



(自慢じゃないよ。)





だって、アナタ、わかりやすすぎるんだもの。





可愛いくてしょうがない。





だから、





意地悪したくなっちゃった。





「アタシはね、…好き」



「……っ!」



「…の反対」



「え、」



「の反対の反対の反対」



「わっかんねぇよ!!(笑)」





意地悪っていうのは嘘かもね。





だって私は素直じゃないの、





その位、アナタもお見通しのハズでしょう?





「…で、どうなの?」



「わからないの?」



「…うん」



「しょうがないわね、」





アタシは素直じゃないの。





言葉でなんて、伝えられないわ。だからね、





行動で示してみる事にしたわ。





アタシは、ネクタイを掴んで、彼の唇を引き寄せた。





「……ッッ!!!!!!」





彼はまた耳まで赤くしたわ、





ホント





可愛いくてしょうがない。





END