春風に乗って

「なぁ、オサカナ?」

「何? 滝川く…」

「レ―――イッ!!」

「ごめん、レ、レイくん?」

「くん、要らねーんだけど。ま、いっか。
オサカナ、今日ヒマ?」

「今日って?」

「放課後」

「ん、別に何もないけど…」

「じゃ、シュウと一緒に帰ってやって?
いいだろ?」

「はぁ?」
「エエッ?」

同時に声を上げる俺と彼女。