―‥きつく睨みつける雪梛。

『‥‥‥追い出してやる‥っ!
琉輝星の前に‥二度と現れないようにしてやる!!!』

雪梛は星愛に背を向け帰りだす。
琉輝星の家へと。

『あ‥雪梛!
見つかったか?!』

帰っている途中で琉輝星とばったり会った。
肩で息をし、汗だくの琉輝星と。

『‥‥‥‥‥‥駅前のコンビニに居たよ。』

『駅前?!
なんでそんな所に‥‥』

『そこに売ってるデザートが買いたかったんだって。

部屋から出たら誰も居なかったらしいよ。』

『俺達もコンビニに行ってたからな‥‥。
ただの入れ違いか。
ごめんな‥雪梛。
俺の勘違いで‥‥‥。』

そう言って雪梛の頬に手を伸ばし撫でる琉輝星。
雪梛の頬を優しく撫でる琉輝星の癖。
その癖が雪梛は大好きだった。

『帰ろっか。』

雪梛の手をとり歩きだし家へと向かった。