「ほぼ毎回やってくれるよな、これ」 散らばった本を指差しながら、苦笑いを見せた碧君に 「ごめんなさい……」 そう呟いた。 「謝っても許さないけどねー」 「へ!?」 その言葉に顔を上げると、唇に優しいキスがひとつ。 すぐ離れてしまった碧君の唇は、 「これから失敗したらコレな♪」 とニヤッと笑った。 真っ赤になって口を押さえたあたしは、 「失敗したらって……」 罰なの? それとも……失敗ばっかりしろって事? とは、恐ろしくて聞けないのです(笑) 【END】