「でもね? たまには、2人きりで合ったり出来ますか?」 フッと笑った先生は、 「当たり前だろ。じゃなきゃ俺が困る」 って言ったんだ。 “俺が困る”ってどういう意味なのか何度も何度も聞き返したけど。 それだけは絶対に教えてくれなかった先生。 また、先生の隣に居れる、それだけが嬉しくて。 ま、いっか♪って思ったんだ。 「よし、じゃあ早速行くか」 走り出した車。 え? どこに? そう聞く前に、運転しながら『2人きりになれる場所』って言った。