皮肉なもので、あれほど願った “先生と学校の外に出たい” それが、今こうして叶うなんて。 これが、もしあの時だったならどんなに嬉しかったんだろう。 先生にくっついて、いっぱい話して笑い合えていたのかな? 今は出来ない。 すぐ隣に居るのに。 ちょっと手を伸ばせば届くのに。 まだ、こんなに 好き なのに。 わざと窓の外を見る。 窓に映る先生の姿を見ているんだ。 近くにいても、先生を見る事すら出来ない私が、先生に触れれるわけがないよね。