――初めてだった。



人を好きになったのも。



好きって言われたのも。





そばにいるって約束してくれたことも―…。






私が泣いた本当の理由…。



あなたの言葉が嬉しくて嬉しくて。



ただ涙が溢れて止まらなかったの。








「じゃ、そろそろ帰るか」



…時刻はもうそろそろ6時を回る。



離れたくないけど…。


しょうがないわよね…。




松希には帰りを待っている方々がいるんだし。




「うん。また…明日もここに来てくれるよね?」



「?何言ってんだイブ」



「え?」