次の日。 変わらず風が吹き桜舞う――。 学校を終え、俺は真っ直ぐある場所へと急いだ。 君に逢うため。 君に伝えるために…―。 公園のはずれ、時計の前に彼女はいた。 「―――イブ」 「…来ると思ってた」 その微笑みは変わらずきれいだけど…瞳の奥にはやっぱり寂しさが滲んでいた。 「だから待ってたのか?」 「そう…ね」 「なぁ。俺も一つ言っていいか?」 「何?」 「イブは……。未来がわかるんだろ?」