「……は…!?」




今…何つった?



魔女!?





「魔女って…あの魔女か!?」



どの魔女だよっ!


ってー、唐突すぎて一人ノリツッコミしちまったじゃねーかっ!





「そう私は魔女。あなた達からしてみれば私は絶対に〝存在〟しないもの。幻想や物語の中でしか有り得ない〝存在〟」




…あ……。



昨日と同じ…。



イブはとても寂しそうな目で微笑んだ。





「けれど魔法は存在するの。魔法使いや魔女もいる。
でも、人間はそういうものを信じようとしないから…だから私たちは〝幻想〟になってしまったの」







…確かに。




さっきまでの光景を目にしたにも関わらず俺の心は…イブを、魔女を否定している……。




そんなの居るわけがないって…。





これは全部夢だって…。





魔法なんて存在しないと――。