だがイブは何もなかったかのように立ち上がった。 イブの頬は殴られたせいで赤く腫れ上がって―――いや、え…っ!? えぇーーっ!? な、治りかけてる!? 一分も経たないうちに殴られた跡は癒えてしまった。 元通りのきれいな顔に…。 「…な、なんだよてめー…!!…ば、化けモンかよ!?」 「…そういえば。近々この倉庫、取り壊されるみたいなんですって」 ? イブのやつ…何言ってん……。 ちょ、おぃおぃおぃいーーっ!! 「早くここから出て行ったほうがいいんじゃないかしら?もう解体作業始まるわよ?」