「パパに事情を話せば一瞬で用意してくれんだろ?な?早くパパに助けを求めろよ」 不良どものあざ笑う声がどうしようもなく耳に響く。 ざけんな…っ!! 誰が…っ。 「…誰が……あんなヤローに助けを求めるかよ…っ!!」 「……どーやらまだまだ殴られたいらしいな」 ガラガラガラガラッ。 突如、シャッター音が聞こえて、まぶしい太陽の日が倉庫内に降り注いだ。 逆光で顔はよく見えなかった。 だが、そのシルエットだけでわかった。