長い金色に輝く髪、大きな深紅の瞳、少し高い鼻に柔らかそうなピンク色の唇。




とても日本人とは思えない容姿だった。








……外人か…?






向こうもなぜか俺をジーっと見つめている。






え…?




俺、なんかしたか?






てか近づいてくるしー!!




こ、ここはフツーにスルーするべきか!?



否か!?










「あなた――大丈夫?…その手」





……へ…っ?



手…っ!?





彼女が指差したのは俺の右手。






あ……。



さっきのケンカで少し擦りむいたのだろう。




血が滲んでいた。