実は今日・・・三ヶ月記念日なんだよね。
きっと猛は気づいてないよね。
二ヶ月記念日の時なんて、さっさと帰ろうとしてたし。
記念日なんて覚えててくれなくてもいい・・・
傍にいれればいい・・・
付き合ってた頃はそんな風に思っていたのに、いつのまにか欲張りになっていく私。
猛が笑ってくれるから。
猛が優しいキスをしてくれるから。
だからどんどん期待してしまうんだ。
それを今日学校で猛と仲のいい麻生君に相談をしてみたの。
麻生君は猛の事をすごく理解してくれている。
猛は腐れ縁だ、なんて言ってたけど本当はすごく大切に思っていると思う。
そんな麻生君にも
「何も言ってなかったよ?」
なーんてあっさり否定されてしまった。
やっぱり欲張っちゃだめだよね?
猛はすごくモテるし、付き合ってくれることだけでも幸せなんだから・・・
そして今、放課後になって猛のお家にいるわけで・・・
「澄子。」
私がぼーっとしていると、急に猛が顔を覗きこんできた。
「え!?」
「ップ。何その裏返った返事。」
っと目を細めて笑う。
「・・・えと・・・」
つい猛と目が合うと赤くなってしまう。
だってすごく綺麗な目をしてるし・・・
「お前さぁ・・・」
「なになに??」
猛から話しかけてくれるなんて、滅多に無い。
それなのに・・・
「・・・なんでもね。」
・・・へ?

