「千夏ー。試合、明日らしいわ。」

辰雄が気まずそうに頭を掻きながら戻ってくる。

「はやっ!」

でも好都合かもしれない。



「千夏もう帰るんか?一緒に飯でも食うて帰ろうで?」

「ごめん。あたし今からやらないかんことあるん。」

そう言って担任から渡されたプリントを

机の上に広げた。