― Summer Drop ―

「おい、キノ。次の東中の試合、いつか分かるか?」

「き・の・し・た。田岡、いい加減その呼び方やめろ。東中は………って何で飛澤さんこっち睨んどん?」

木下の言葉に辰雄も千夏を振り返る。

目が「早く」と語っている。



「ええけん、はよ言え。あいつがキレる。」

千夏としては睨んでいるつもりはない。


ただ必死なだけだ。