― Summer Drop ―

「なに溜め息吐っきょんや。何か悩みでもあるんか?オレが聞いてやるで?」

自分のクラスのホームルームが終わったのだろう、

カバンを提げた辰雄がやって来た。

そのまま千夏の前の席の椅子に

逆向きに座る。



「うん………あっ!辰雄、次の東中の試合っていつ!?」

「おおっ。前の千夏に戻ったな。いつやったっけか……んー来週か、再来週か………いや……。」


はっきりしない。