― Summer Drop ―

「そう、なら私も応援するわ。飛澤さんは数学が一番苦手よね?……ちょっと待ってて。」

机の上の問題集らしき本を取ると、

コピー機へ向かう。



5分程して戻ってきた担任が抱えていたのは、

二、三十枚の数学の問題プリントだった。


「解いたら持って来て。私が採点してあげるから。がんばってね。」




「…………ハイ。」