― Summer Drop ―

「明日の数学の予習もうした?川原君当たっとったよな?」

「そうやっけ?」

「そうやって!出席番号で、うちまで当たっとるんやけん。」

「危ね…教えてくれて助かった!」

謙太が笑う。





その笑顔が、だいすきなはずなのに

笑いかけた女の子が、わたしじゃないことが

切なかった。