― Summer Drop ―

けれども

あの時とは比べられないくらい

彼をすきになってしまったから



こんなに苦しくて

切ない。




「……家で勉強しよ。」

涙がこぼれそうになって

慌てて勉強道具をカバンの中に入れる。

筆箱に手を伸ばした瞬間

誤って床に落としてしまった。