窓の外が少しだけ明るくなった気がして、 顔を上げる。 見ると 灰色の雲の間から太陽の光が射していた。 「わぁ……天使のはしごや…。」 体育の授業でテニスをしていた時に 朋子が教えてくれた名前を思い出した。