涙が愛しさに変わるまで



あたしは気持ちを切り替えるように、咳ばらいをして話し始めた。



「あのーなんで電話を?」



「ん?まー子が寂しがってるかと思って。」



………キュン。



また心臓がやられた。



「じゃ、用事も終わったしきろっかな」



「は?!本当にこれだけだったんですか?!」



あたしは驚いて、大きい声を出してしまった。



だ、だってこれだけのために?



「これだけだけど?なに?もっと喋りたかった〜?」



あたしは少し図星だったけど、冷静をたもった。



「そんなことないんで、きってください」