あたしは夏羽さんの前に座った。 なに言われたって怖くない! 体の関係があるわけじゃないもん。 落ちつけあたし……。 「真依ちゃん?」 ……ゴクリッ。 「誠はちゃんと仕事してるかしら?」 「へ?」 あたしは予想と全然違う質問に、変な声を出してしまった。 「誠ったら仕事の話しあたしからすると、いっつも答えないから!」 夏羽さんはすねたように口を尖らせた。 「会社潰されたら困るもの!」 「あ……ちゃんとしてるんで大丈夫ですよ?」