今日も桐沢社長はめんどくさそうに書類に目を通している。 あたしは書類を整理してるふりをして桐沢社長を見ている。 桐沢社長の目や、鼻、唇……すべてが好き。 桐沢社長を見ていると、自分じゃないみたいに素直になれる。 あたしが桐沢社長を見ていたらバチッと目があってしまった。 や……やばい!! あたしはすぐに視線をそらした。 きっと顔はまた真っ赤。 お願い!ばれないで……。 「なーに見とれてんだよ」 桐沢社長があたしに近づいてきた。 やっぱりばれた!