涙が愛しさに変わるまで



あたしは社長室のドアに近づいてそっと覗いた。



あれ?
書類整理してる……。



あたしが目にしたのは桐沢社長が書類に目を通して、ハンコを押してるところ。



あたしがずっと覗いていると



「まー子。いつまでそこにいる?早く入れ。」



……ばれた。



相変わらず冷たい桐沢社長。



でもだんだんと……あたしはあなたに近づいていってる気がする。



「まー子?これ、下の階の奴に目通したって言って置いてこい。」



「え?あ……はい。」



桐沢社長って以外と仕事してたんだ。