あの空の向こうに

【転生ー25】


朝早く、祐平は市内の図書館に姿を現していた。







友達にでも見かけられたら珍しがられるであろう。
(早起きはできないし、図書館とは無縁であるから)







祐平は懸命に様々な記事や書物を読み、過去のデータや様々な情報を得た。
…が、やはり地球に宇宙船が着陸したなんてことは、どこにも記されていなかった。







(どうゆうことだろ…
宇宙船なんかが着陸したら、もの凄い騒ぎになるハズなのに……
とゆうことは、まだ誰にも見つかってないってことか…?)






宇宙船はいずこへ…?







祐平は、図書館にあるインターネットでも検索はしてみるものの、
やはり十分な成果は得られなかった。







万策つき、しばらく考え込む。






見つかってないと言うことは、海か山に不時着したに違いない。

着陸場所が、人里ではないことは確かだ。






しかし、記憶には海の景色なんてなかったハズだし、
山だとしても、どこの山さえかも分からない。







(うう~思い出せ~!
思い出せ~!)







「山」と言うキーワードで、なんとかうっすらと山の景色は覚えているが、
山なんてそこら辺にいくらでもある。







(でも……山に降りても、何十年もその宇宙船が見つからないワケがない…)