あの空の向こうに

【転生ー23】


それに………







例えあの星に行けたとしても、二度と帰っては来ないであろう。







ティナに会い、そこで終わりではない。
きっと、2人でその星で生きる選択をすることになる。






それは、
家族を
学校を
友達を
薫を
いや、地球そのものを、全て捨てて行くということを意味する。







それが、こんな小さな少年にできるのだろうか?







まだ17歳の子供に、そんな覚悟があるだろうか?







普通なら考え込むか、迷ったりもするだろう。






だが、祐平はそんな大事なことさえも躊躇せずに、行く決意を固めていたのだ!







「何もかも捨ててもいい……
もう一度ティナに会えるのなら、
俺は……俺は……」






だんだんと思い出すティナの記憶。






レオン(祐平)にとっては、それほどまで大事な存在だったのである