あの空の向こうに

【星を眺める少年ー45】


逃げる場所もなく最悪で絶望的な中、死を覚悟したレオンはティナを抱きしめた。





「ごめんねティナ…君を守ることができなくて………
これで死んでも転生してまた必ず君に会うよ……






「………」





ティナは何も答えない。
やはり、死が近付き言葉も失っているのだろうか?





しかし、次にティナの口から意外な言葉が出た。





「レオン………ごめんなさい、それはできないわ」





バチ!!!!!





その言葉の瞬間、レオンの体に電気のようなものが走った。





「う!!?」





その場にゆっくり膝をつくレオン。





そして倒れてく際に見たティナの手元には、レオンのコロナーが握り締められていた。





「急げ!」





男の声と共にティナは頷き、レオンを抱きかかえた!