あの空の向こうに

【星を眺める少年ー37】


ティナはガラスに手をつけて、その丸い船を眺めた。





「やっぱり、書面で見た通り……ここに瞬間移動装置があったのね」





「ティナ、ここに来る前から知ってたのかい?どうしてそれを言わなかったんだ?」





「レオン…それは……」




と言いかけたその時




ドカン!!!





別の部屋で何やら巨大な爆発音がした。





「何事だ!?」




音のした方に急いで向かう三人。
その途中、正面から慌てて男がやって来た。





「た、大変です!!電力システムが暴走しました!原因は急激な電気の供給にショートしたのと思われます!!」





「何!?」





それは今もまだ連鎖爆破を続けている。




「何とか止めろ!」




懸命に爆破を食い止めようとする人達。






そして……
遺跡の外で悪魔がピクリと動いた