あの空の向こうに

【星を眺める少年ー18】


「私も行く。」




「え?」




いきなりのティナの一言に、虚をつかれるレオン。




「ティナ、そんなのダメだよ!………なんて言わせないよレオン」




と言ったのはティナであった。




流石である。レオンの言おうとしてたことを予想し、先に断っておいたのだから。




レオンは少したじろいだが、すぐにティナに言い返した。




「だ…だけど、君を危ない目に合わせることはできないな」




「あら、私は機械は得意よ?もし、先代達の遺跡に機械があったら、レオンは処理できる?」




そのことを思い出し、レオンは悩む。




確かにティナは昔から機械に強いことは知っていた。




過去にもティナは、別の遺跡にてその力を発揮され、機械の操作や解読にもその才能をレオンに見せてくれた。




なので、連れて行けば役にたつということは、まず間違いないだろう。




しかし、今回の遺跡はシュナウザーの巣の中にある。

今までの遺跡とは勝手が違っていた