【時を越えてー最終話】


………数日後







今は、元気に学校に行っている祐平の姿があった。







家に帰った時の、両親の喜んだ顔…

今でも忘れられない。







それを思うと、これはこれで幸せなのかもしれない。







だけど、思い出す2人の思い出……







祐平は、涙をこらえた。






あの日、2人は死んでしまい
それぞれレオンとティナは、新しい生命に転生をした…







そして、時を越えて
祐平とサラは、また巡り会うことが出来たのだ。







奇跡にも近い、こんな2人…







きっと、いつまでも繋がっているだろう…







…………………







こんな2人の話を見てきたアナタ…







もしかしたら、そんなアナタも忘れているのかもしれない。







遠い星のどこかに、アナタを待っている人がいるかもしれないと言うことを…







シャー!







祐平はカーテンを開け、夜空を眺めた。







今日は一段と、夜空が輝いている。







祐平は、その星を
いつまでも
いつまでも
眺めているのだった







【END】