【時を越えてー11】


宇宙船の中で、祐平は涙を流している…






また、同じように離れ離れになってしまう…








祐平はサラの温もりを、手に握りしめていた。







その手には、レオンの首飾りが握り締められている。







サラの首に、たくさんの首飾りが付いてる中、ティナの石の首飾りも付けているのを祐平は知っていた。







だからお互い、この石を持っていれば、
またいつか必ず会える…







そう願うが、
その握り締められた手に涙の雫は落ち、いつまでも枯れることなく流し続けている。







きらめく星の景色を涙の向こうに染み込ませ、祐平の宇宙船はワープを繰り返した…







そして、いつしか宇宙船は地球に着いたのだった…