あの空の向こうに

【星を眺める少年ー14】


2人はしばらく昔のことについて話していた。




楽しかった出来事、村の人達のこと、様々なことを語り合っていた。




しかし、そんな話を中断するかのように、ティナがレオンに言葉を投げかけた。



「ねえ…そろそろ本題に入っていいわよ?私に話って何?」



さっきまで楽しく話していたレオンの顔つきは、少し険しくなった。




「ティナ、先代達の遺跡が見つかったんだ。……いや、見つかったと言っても遠くから遺跡が見えただけだがな…」




「先代達の……?遺跡には行かなかったの?」



「ああ、正確には行けなかっただけどね」



少し間をあけてティナは言った。




「………シュナウザー?」




レオンは頷いた。




「遠くから見えたよ…ヤツらの黒い姿が…あそこもヤツらの巣だろう…」