【もう一度会いたくてー1】


17年前……







そう、それはレオンが地球に送り出され、ティナとの悲しい別れがあった後の話を
サラは語ってくれた。







「これはサラが小さい頃に聞いた話ダ。
シュナウザーが暴走し、ユウが遠くの星に飛ばされた後、
その暴走ゆえ何年も先代の遺跡に入ることはできなかった…」







先代の遺跡…?

そうだ、その遺跡から地球に飛ばされたんだ。






祐平は一つ一つ、思い出すかのように、静かにサラの話を聞いた。








「そして、数年前。
数人の村人でその先代の遺跡に侵入することができタ……
しかし…」








しかし…なんだろう?

嫌な予感が胸をよぎった。







「遺跡のあちらこちらに屍が転がっていタ……
もちろん……女の屍もな……」







祐平の頭に、電流が流れた。







その言葉を聞き、呆然としているのだ。






それもそのハズ、
17年前のあの日、遺跡にいた女はティナ、たった1人なのだから……