先生がいた。


「おいこら!原西!先生に向かって『ばか』って言うな!」
「あははは!だって仕方ないじゃん!ナルシスト過ぎてお腹いたいし!」
「ほんとさすが!!先生には誰も敵わないよ!去年落ちたくせに!」

美由と一緒になって先生をからかう。
けど、胸がざわついている。なんで?

「ほんとお前らって失礼だよな!少しは尊敬しろー。」

あれ。笑うのがきつい。
どうして・・・。

キーンコーン・・・

「あ、予鈴鳴ったな。教室に帰りなさい。」
「はーい!それじゃまた!!」

美由と一緒に教室まで走って帰る。