先生がいた。


「で?どこがわからないんだ?」

えー・・・それは・・・
嘘なんで・・・自分でもわからないです。

なんて言えないーー!!!

「えっとですね、あれどこだっけ?」
「え!忘れたの!?」
「いや、そうわけじゃーなくて・・・
 ページが思い出せなくてー」

しばらく沈黙。

「うん。美紀?
 おまえちょっと嘘ついてるよな?」
「え!?いやそんなこと・・・ない!!」
「いやいいよ。まぁなんか理由があるんだろ。」

笑いながら言う先生。
どうしてわかったの。

「お前ずっとおかしいもん!
 怒らないから理由教えてよ。」