……そんな訳無い。



この言葉は喉まででかかったけれど飲み込んだ。


心配なんか、するはず無いじゃん。



黙って、またカップに口付けた。


愛子さんは、納得行かないと言った表情だったけど、それ以上何も言わなかった。

少し閉店時間をオーバーして謝ると、頑張って、と背中を押されてあたしはカフェを後にした。

部屋に戻って明日の確認。



朝関谷さんが家まで迎えに来てくれて、そこから隣の県にあるリゾートホテルに迎う。



最後のチェックも行った。

最近睡眠不足だったせいか、緊張して眠れないだろうと思っていたのに、ベットに入ると案外すんなりと意識を手放す事ができた。