「どうぞ、座って下さい」 キッチンからカップを2つ持ってきたまま、視線で座るように促される。 ……軽く頭を下げて4人掛け用のダイニングテーブルの椅子に座った。 三浦さんはその向かい側に座りながらあたしの前にカップを差し出してくれた。 「……ありがとうございます」 カップに視線をやると……あ、抹茶ラテだ。 思わず笑顔になったあたし。 「抹茶ラテ、好きですよね?市販のですから、あのカフェには負けますけど……」 久遠さんのカフェの抹茶ラテが一番だけど、抹茶ラテ自体大好きだから問題ない。