「はいはい!!今日は練習さぼって2人でラブラブしてなさい!!」 私と新羅の背中を押した。 廊下の窓から差し込む西日がとてもきれいで、逆光で先生の顔が見えないよ。 壁に貼られた写真の先生の笑顔が目に入る。 「あ…そうだ。沢渡!!」 思い出したように、そう言って、新垣先生は白いジャージのポケットに手を入れて、 何かを私の手に乗せた。 涙が溢れた。 新羅とお揃いの…クマのストラップ。 宝物にしたいくらい嬉しかったものが、もう一度私の手に…