窓辺のブラインドから美しい日差しが入り込む。

茶色い床に芸術的な横線が映し出されていた。


「一緒に頑張ろうよ、新羅。私が卒業したら、新羅が私の分まで先生を好きでいてよ」


私は、新羅の手をぎゅっと握った。


新羅は、意味深な笑みを浮かべながら、握り合った手を揺らした。



「優先輩のおかげで、気づいたんです。私にとって先生は憧れだったんだって。好きと言えるものじゃなく、いつでも頼りになる憧れの人だったんだと思います。先輩のことで、私すごく後悔してて、悩んでた。その時、ずっと相談に乗ってくれたのがあいつ…なんです。」