窓から差し込む光が眩しくて、目を細めながら教室へ入る。
窓辺に視線が向かった。
眩しくて、よく見えなくて…もう一度じっくりと見た。
私…目を疑った。
あれほど、新垣先生を追いかけていた菜美がクラスの男子と手を繋いでいた。
「今朝から付き合いだしたんだよ、あの2人。」
「結局、新垣は憧れだったんだよね~」
菜美を見ながら、みんなが好きなことを言った。
そっか。
そんなもんなんだ。
あんなに追いかけてたのに、
菜美は新しい恋をしたんだね。
いつまでもあきらめられない私よりずっと大人だ。
それとも、最初から
それくらいの気持ちだったの?

