飛び出した私は、廊下を走り続けた。 よけいに怪しいよね… 新垣先生は勘がいいから、私の気持ちに気付いたかも知れない。 嫌われるって簡単だと思ってたけど きっと何よりも難しい。 だって、新垣先生は生徒を愛してる。 絶対に嫌いになんかならないから… 新羅も 先生も 不思議そうな顔してた。 戻りにくいよ… 私は、行き場を失くした。 大好きだった部室に行くのが今は怖い。 もう 今日は帰ろう。 私は、高校に入って初めて無断で部活を休んだ。