ドアをそっと開けた新垣先生が私を見た。
「沢渡…お前の好きなクマ…… もうお前にやんないからな!」
ちょっとスネた顔で、睨む。
「もう、好きじゃないから…」
新垣先生の目を見れなかった。
目を合わせないまま、そう言って部屋を飛び出した。
きっと悲しい顔してるから。
新垣先生は
元気のない私を心配して、優しくしてくれたり、話しかけてくれたりしてるのに…
これでいいの?本当に・・・これでいいの?
これで
嫌われる?
先生が傷つくわけじゃない?
嫌われるだけならいいけど、
先生が辛い思いするなら…
私もやだよ。

