秘密の鎖



“綾香真一”



お前かーい!!


「どしたの姉ちゃん」


ずっこけた私を不思議そうに優也が見下ろしている。


「なんでもないの、なんでも……ははは」


確かにいたわ、もう一人私に贈り物してくれそうな人!

期待させないでよっ!



気を取り直し、小包みの包装をベリベリ剥がしていく。

綾香からのなんて何が入ってるかわかったもんじゃないけど、一応開けとかないと。


あとで何て言われるかわかったもんじゃな……


包みを開けた瞬間、目に飛び込んできたピンクの物体。

う、うさぎのぬいぐるみ。

ん?
なんか手紙入ってる。


“お前の大事な姫はいただいた。返して欲しければ今すぐ莉沙の家に集合”


グシャ


「どしたの姉ちゃん」


「なんでもないの、ほほほほ」


なんかまた変なこと企んでる!?

大事な姫って莉沙のこと?


そういえばこのぬいぐるみって莉沙のじゃない?


綾香のやつ、手出してないでしょうね?
(莉沙は喜ぶと思うけど)


助けにいかないと!


「優也っ、私ちょっと急用が!あとは任せた!」


「あっ、どこ行くんだよ!」


優也の声を振り切って、ぬいぐるみを抱えた私は家出娘のように家を飛び出した。


目指すはいざ、莉沙の家!