何なの!?


「ちょっとあや……」


「好きです。付き合ってください」



…………



はっ、







はあ!?




私が我に返った途端、女の子たちが騒ぎ始めた。


「きゃーっ告白だ!」


「いやー綾香くん!」


「やだ!なんであの子なのっ」


私は一瞬で蒼白になる。

こ、これは……、

学校中の綾香ファンを敵にまわしたと言っても過言ではないんじゃないの!?


固まってる私の右肩に、ポンと手がおかれた。


「どうすんの~?」


ニヤニヤして楽しそうに見てくる莉沙に、私はブンブンと首を振った。


ダメ!ダメ!
このままではっ


「あああ綾香ちょっと来てっ」


綾香の腕を掴み、騒ぎ立てる教室から飛び出した。


向かうは裏庭。

ここなら、ひやかす人も騒ぎ立てる人もいない。


「ちょっと!どういうつもり?」


肩で息をしながら綾香を睨みあげると、綾香はしれっと肩を竦めた。


「こうでもしなきゃ、話聞いてくれないじゃん」


は?
何それ!

そのためにあの騒ぎを起こしたっていうの?


信じらんない!