秘密の鎖


中に入ってるのはサンドイッチ。

これは具をパンに挟むだけだから、夕月さんにもできるだろうと思って手伝ってもらったら

間違いだった。



夕月さんは料理をダメにすることときたら天才的で

結局私が一人で作りました、はい。


今のところ夕月さんのレパートリーはあのスープしかないみたい。


結構練習したのではないかと思う。

そう思うと心から嬉しい。


さー食べてください、と勝手にバスケットを開けてサンドイッチを勧めてきた。



それ私がやることでしょ!!



あきれつつ、ハムとレタスのサンドイッチに手を伸ばした。

そのサンドイッチをしばらく観察して、夕月さんが作ろうとしたサンドイッチを思い出した。


「……なんで夕月さん、手先は器用なのに料理だめなのかなぁ」


「それは俺が聞きたいよ」


「サンドイッチくらいはできるだろうって踏んでました」


「俺もそう思ってたよ」


夕月さんが泣き真似をして、私はくすりと笑った。


やっぱり気にしてるんだね。



「でも」


夕月さんは泣き真似をやめて、ふっと微笑んだ。


「おかげで美緒の料理が毎日食べれたし。それを思えば悪いことじゃないかも」


「………」


不意打ちに、顔が赤くなってしまったのを感じた。


ず、ずるい!