秘密の鎖


商店街の路地裏。


走りだしたはいいものの、もともと体力のない私は早々と倒れこんでいた。

丘に続く長い階段の一番下に座りこんでぼーっとしていると、
野良ネコがちらちらとこちらをみながら塀を渡っていった。



……これからどうしよう。
もう帰りたいんだけど。
暑いし喉かわくし。
はぁ、飛び出さなきゃよかった…。

帰りたい…。



とりあえずジュースでも買おうとして立ち上がると、
白い車が私の前でキッととまった。



え?何?
まさか、ゆーかい、とか!?


ケータイを握りしめて固まっていると、
車から人が降りてきた。



ひっ、どうしよう!



思わず目をぎゅっとつぶった。

人が近づいてくるのがわかる。


もうダメ!
と思ったときだった。



「大丈夫?」